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エーゲ海の青

私は港町で育ったせいもあるのか、海のかおりがするとなにか懐かしい気分になります。

日本近海の海は、どことなく青に緑が重なったような色合いで、海を渡る風には磯の匂いも一緒に運ばれています。

それに比べて地中海の海の色は、もっと鮮やかな青をしています。

南フランスのマルセイユやニースの海岸には、丸い砂利が多かったりするので、あまり地中海の青を意識することはありませんが、イタリア南部やギリシャまで南下すると信じられないような青に出会うことがあります。

地中海の青と言うよりは、エーゲ海の青でしょうか。

ギリシャの首都アテネの郊外にピレウスという港があります。

そこからは、リーゾートのクレタ島やサントリーニ島へのフェリーが出ますが、エーゲ海を近場で楽しむための近距離フェリーも出ています。

近場の島を結ぶ航路ですからフェリーもあまり大きくありません。

そんな島のひとつに、エギナ島があります。

近いとは言っても周辺の島に立ち寄りながらエギナ島へ向かうので、一時間程度は乗船しないと着けません。

しかしその立ち寄る島々は、実に美しく、定期船に乗っていながらエーゲ海クルーズが楽しめます。

しかも運賃も手頃なので、穴場観光ルートといえるでしょう。

水深が深くなるとエーゲ海の青もはっきりとは区別できませんが、港で水深が浅いところだと、まさしくライトブルーの海の色を見ることができます。

海の中に手を入れると本当に青に染まってしまいそうな色で、その美しさを見たいがためにまた訪れたいと思える青です。

海底の砂の色が白系のために水中で反射するスペクトルが青の光だけという理論抜きに、ただただ美しい青を楽しめます。海に対する意識が変わるほどセンセーショナルな青です。